中国渡航記


中国・広州へ行ってまいりました。

私、海外は初めてでございました。

出入国審査は厄介なのかな、面倒くさいのかな…と下調べして万事整えと息巻いておりましたが、わりと単純で拍子抜けしました。
色付きカラコン常用なもので、審査前に外したりメガネかけたりと忙しかったです。
イミグレーションの人員が総ロボ気質で、人間ではないなと感じました笑。

警戒対策をしまくっていたスリもそこまで懸念及ぶものでもなく、一回行ってしまえば次はどこへでも行けるなあと思いました。
ただ、英語だけでもやはり語学は磨かねばと必要性は感じましたね。
読める単語はあっても、広東語のヒアリングはまったくもってわかりませんでした笑。
シェシェぐらいかいつまんで話せばよかったです。





招待いただいた滞在先の五つ星ラグジュアリーホテル。
デラックスツインを一人で堪能いたしました。

ただ…会食の広東料理コースは…、海鮮苦手なのもありまして日本の中華料理のほうが数倍美味しいというのが雑感というより確信です笑。
次から次へと大皿があれよあれよと運ばれてきていましたが、一番美味しくいただけたのはチャーハンとよくわからない牛肉の天ぷら的な一品のみでした。

席でいただいたおみやの表記が蛋巻と書かれているのもので、のみまき…だと…?と原材料をあやぶんだのですが、卵を使ったものを蛋と表記するらしいです。
それ以前に読み違えていました。

そして大変申し訳ないのですが、やはりお菓子もイマイチ雑味…笑。

何か一味二味、コクや深みが足りない。
何度となく、日本はいい国だな…と実感。







出番は翌日のみでしたが、三時間ほどだけ会場へ滞在して現地取材陣の方からのインタビューとサイン会に参加させていただけました。
日本の中華料理のほうが美味しかったとはっきりお話してしまい、すみませんでした笑。
いろいろと作品へいただいた見解に驚きもありつつも、私ごときへ大変貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。

決して風変わりな見解をいただいたようなアメコミではありませんし、アメコミを好んでいるわけでも描く予定もありません笑。

男性インタビュアーの視点ならではの独自性かもしれません。



展示形態は予想していた形態のものではなく、そうじゃないぞ…と指示をさせていただいた点と共に印象は違ってはおりましたが笑、何故お声をもらえたのか謎のままお呼びいただけた稀有な体験を得られただけでも、とても感謝をしております。



渡航先から帰る道中で考えていたこと。

やはりしばらくは自分の意思の赴くまま好きなように、多少しんどくても身銭を切って手の及ぶ限りの中で、トータルセルフプロデュースの個人活動で展開していきたいと改めて思いました。

もちろん、その中でお会いできた面白い縁を感じた方とはお仕事もタッグを組ませていただいたりなどももしかしたらあるかもしれません。


すべてを一人で自家発電が最も納得のいく応えを得られるということは、自分でも幸福なことの一つだと思っています。


ただ、個展を催してみてわかりましたが、デザインに展示案その他事務処理やスケジュール管理(ただでさえ短期血戦型)、広報までとなると一人の頭と手で回すのはとても大変で、七月頭までは目も回り、火の車でした。


私は、友人知人のあたたかい応援支援以外、何の後ろ盾もない個人活動のほうが長いです。

次の活動への成型を続けていくためにも、何より古いものではなく今の新しい踏み込みを見ていただいてお声をいただき、発表した物を手に取っていただけることが一番の応援になりますので、お気に召しくださった奇特な方は、何卒どうぞよろしくお願いいたします。

私のほうも、もちろんまだまだ邁進にいそしみたいと思います。





ホテル内、自分好みの照明スタンドと黒箪笥インテリア例を留め置き。
謎の傘ラフ笑。


気圧差と乾燥のせいか、鼻炎アレルギー持ちの私は高度飛行機内食後時はずっとズビズバでティッシュ必須でした。
自宅から潰して持ち込んだトイレットペーパーが、機内でも空港内トイレでも大いにお役立ち。
隣席の方、大変ご不快を失礼いたしました。



マイおみやにと、白雲空港にて。
スワロフスキー付き蚤型小物ケースオブジェ。

特にチャイナ風味はないですが、外箱からいい意味での味わい深い外国のきな臭さが香りまして満足しました笑。






そして、9月にプレコミックブックと称した本の発行を予定しています。

プレという意味のとおり、当初作品集に収録予定で考えていた少数ページ構成のスターターコミックになります。

各キャラクターの性質や世界観をかいつまんでいただけるようなものにしたいと思っておりますので、随時お知らせをお待ちいただけますと嬉しいです。



制作前に、五月からずっと走り通して大分磨耗しているため、一週間と少しはまったり仕事をしながら趣味ものをしたためて息抜きをしたり、ぶらりと歌いに行ったりとお休みを取ろうと思います。


正直本当に、絵の出来る上手い方に「描く」媒体などはお任せできるならしたいほど、自ら描くのは億劫で喉を締め上げておりますが、年末までは何とかフェティッシュ下心に鞭打って頑張りたいと思います。